骨炭

英名: Bone Charcoal CAS No. 該当なし JECFA No. 該当なし

別名: -構造式: -


  1. 基原・製法

    ウシ(Bos taurus Linnaeus)の骨を炭化し、粉砕して得られたものである。主成分は、リン酸カルシウム及び炭末である。

  2. 主な用途

    製造用剤(無機塩類の吸着作用による糖液の脱色、水の濾剤等)

  3. 安全性試験の概要

    1. 急性毒性試験

      経口投与の情報なし

    2. 反復投与毒性試験

      反復投与に関する情報なし

    3. 変異原性試験

      細菌(TA98, TA100, TA1536, TA1537, WP2uvrA/pKM101)を用いた復帰変異試験は S9mix の有無に関係なく全て陰性。チャイニーズハムスター細胞(CHL)を用いた染色体異常試験は, S9mix の有無に関係なく全て陰性。BDF1 系雄マウスを用いた経口強制投与による in vivo 小核試験は骨髄小核誘発性陰性 1)

      復帰突然変異試験、染色体異常試験、及び小核試験の結果はすべて陰性であった 1)

    4. その他

      その他試験に関する情報なし

    5. 海外評価書における扱い海外での評価情報なし

  4. 食品添加物公定書の規格

    規格あり

  5. 結論

    骨炭は、その基原・製法及び本質と、入手可能な安全性試験の情報(変異原性試験)

    に鑑みて、人の健康影響に対する懸念はないものと結論された。

  6. 参考資料

  1. 財団法人食品薬品安全センター:平成 14 年度既存添加物に関する遺伝毒性調査 2003.