ペプチダーゼ


1.食品添加物名
 ペプチダーゼ (Peptidase)

2.基原・製法・本質
 糸状菌 (Aspergillus niger, Aspergillus oryzae, Aspergillus sojae, Rhizopus oryzae)若しくは細菌 (Bacillus, Lactococcus lactis)の培養液より、冷時~室温時水で抽出して得られたもの、除菌したもの、若しくはこれより、冷時エタノールで処理して得られたもの、又は培養液を固液分離、濃縮、ろ過して得られたものである。

3.主な用途
 酵素

4.安全性試験成績の概要
(1)反復投与試験
 Rhizopus oryzae由来のペプチダーゼ (135,000unit/g)を用いたSDラットの強制経口 (500、1, 000、2, 000mg/kg)投与による90日間の反復投与試験において、2, 000mg/kg投与群の雄で体重増加抑制、摂餌量及び摂水量の減少、尿量減少並びにそれらに伴う尿浸透圧、尿クレアチニンの上昇が認められている。無毒性量は1, 000mg/kg/dayと考えられる1)

(2)変異原性試験
 Rhizopus oryzae 由来のペプチダーゼ (135,000unit/g)のマウスを用いた小核試験の結果は陰性と判断される2), 3)

(引用文献)
1.Rhizopus oryzae産生ペプチダーゼRの安全性試験, ラットを用いた90 日間反復経口投与毒性試験, 1990.10, 社内データ (未公表)
2.ペプチダーゼR 試験方法
3.Rhizopus oryzae No.3545 産生ペプチダーゼ R の安全性試験 (V), マウスを用いた小核試験, 1990.10, 社内データ (未公表)