べニコウジ黄色素
1.食品添加物名
べニコウジ黄色素 (Monascus yellow)
2.基源・製法・本質
子のう菌類べニコウジカビ(Monascus purpureus
WENT.)の培養液を乾燥し、粉砕したものより、微温時弱塩酸酸性エタノールで抽出し、中和して得られたものである。主色素はキサントモナシン類である。黄色を呈する。
3.主な用途
着色料
4.安全性試験成績の概要
(1)単回投与試験
急性経口LD50はマウスで60g/kg超と考えられる1)。
(2)反復投与/発がん性試験
SD ラットを用いた強制経口(1、2、4ml/kg)投与による 90
日間の反復投与試験において、検体投与に起因する毒性学的影響は認められていない。無毒性量は4ml/kgと考えられる2)。
(3)変異原性試験
べニコウジカビ抽出液(主色素はキサントモナシン類)の細菌を用いた復帰変異試験の結果は、陰性と判断される3)。
(引用文献)
1.マウスによる急性毒性試験, 1982, 社内データ
(未公表)
2.ハイムーンイエローSのラットにおける90日間経口投与による亜急性毒性試験, 1988年, 社内データ (未公表)
3.ハイムーンイエローSの微生物を用いる変異原性試験, 1984, 社内データ
(未公表)