パーライト

英名: Perlite

CAS No. 93763-70-3

JECFA No. 該当なし別名:

構造式: -


  1. 基原・製法

    鉱物性二酸化ケイ素を 8001200℃で焼成したものである。

  2. 主な用途

    製造用剤(濾過助剤)

  3. 安全性試験の概要

    1. 急性毒性試験


      マウス経口

      LD50

      > 12,960 mg /kg 1)

      ラット経口

      LD50

      > 10,000 mg /kg 2)


    2. 反復投与毒性試験

      4 週齢の CRJ;ICR マウス(雌雄各群 21 匹)に、パーライト粉末(71.94% SiO2

      14.94% Al2O32.50% Fe2O30.44% MgO2.47% CaO6.86%K2O0.03% Mn2O

      0.14% P2O2Taiyo-Seki Mineral 株式会社製))を 0110 及び 20%の用量で 28週間混餌投与した。その結果、10%及び 20%群の雄で有意な体重増加の低下がみられ、maximum no-effect level 1%と考えられた 3)

    3. 変異原性試験

      変異原性に関する情報なし

    4. その他

      その他試験に関する情報なし

    5. 海外評価書における扱い

      FDA では、食品の濾過に使用されるパーライトについては generally recognized as safeGRAS)としている 2), 4)

  4. 食品添加物公定書の規格

    規格あり

  5. 結論

    パーライトは、基原、製法及び本質、入手可能な安全性試験(急性毒性試験、反復投与毒性試験)並びに、米国では GRAS として扱われている状況に鑑みて、現状の食品添加物としての使用において、人の健康影響に対する懸念はないものと結論された。

  6. 参考資料

  1. RTECS Number: SD5254000


  2. Select Committee on GRAS Substances (SCOGS) Opinion: Silicates. GRAS SCOGS Database, Report 61,1979. (wayback.archive- it.org/7993/20171031063508/https://www.fda.gov/Food/IngredientsPackagingLabeli ng/GRAS/SCOGS/ucm260849.htm)

  3. Sakai T and Nagao S. Twenty -eight week toxicity study of perlite powder in mice. The Journal of Toxicological Sciences. 1985; 10: 83-93.

  4. FDA: GRAS Notice GRN 87. 2001; October 24.