トランスグルタミナーゼ
1.食品添加物名
トランスグルタミナーゼ (Transglutaminase)
2.基原・製法・本質
動物の肝臓より、又は放線菌(Streptomyces,
Streptoverticillim
mobaraense)若しくは細菌(Bacillus)の培養液より、室温時水で抽出後、冷時エタノールで処理して得られたものである。
3.主な用途
酵素
4.安全性試験成績の概要
(1)単回投与試験
急性経口LD50はラットで2,000mg/kg超と考えられる1)。
(2)反復投与試験
SDラットを用いた混餌(0.2、1.0、5.0%)投与による3ヶ月間の反復投与試験において、検体投与に起因する毒性学的影響は認められていない。無毒性量は2.5g/kg/dayと考えられる2)。
(3)変異原性試験
細菌を用いた復帰変異試験3)、哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験4)、マウスを用いた小核試験5)の結果は、いずれも陰性と判断される。
(引用文献)
1.HBTGのラットを用いた経口投与による単回投与毒性試験,
1990. 7. 社内データ (未公表)
2.HBTGのラットを用いた混餌投与による13週間反復投与毒性試験および5週間回復試験, 1991. 1., 社内データ
(未公表)
3.酵素タンパクの細菌を用いる復帰突然変異試験, 1990. 11., 社内データ (未公表)
4.酵素タンパクの哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験, 1991. 3., 社内データ
(未公表)
5.酵素タンパクのげっ歯類を用いる小核試験, 1991. 3., 社内データ (未公表)