シタン色素


1.食品添加物名
 シタン色素 (Sandalwood red)

2.基原・製法・本質
 マメ科シタン (Pterocarpus santalinus LINNE)の幹枝より、水、熱時プロピレングリコール又は温時エタノールで抽出して得られたものである。主色素はサンタリンである。紫赤色を呈する。

3.主な用途
 着色料

4.安全性試験成績の概要
(1)反復投与試験
 SDラットを用いた混餌(1.25、2.5、5%)投与による 90 日間の反復投与試験において、検体投与に起因する毒性学的影響は認められていない。無毒性量は2.5g/kg/dayと考えられる1)

(2)変異原性試験
 哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験の結果は、陰性と判断される2)

(引用文献)
1.シタン色素のラットを用いた3ヶ月の経口投与による亜急性毒性試験, 1992年6月社内データ (未公表)
2.石館 基ら: 食品添加物の変異原性試験成績 (その6) -昭和59年度厚生省試験研究による-, トキシコロジーフォーラム, 8(6), 705-708, 1985