シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ
1.食品添加物名
シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ (Cyclodextrin glucanotransferase)
2.基源・製法・本質
細菌(Bacillus, Brevibacterium,
Corynebaterium)の培養液より、冷時~室温時水で抽出して得られたもの、又は除菌後、冷時~室温時濃縮したもの,又はこれを含水エタノールで処理して得られたものである。
3.用途
酵素
4.安全性試験成績の概要
(1)単回投与試験
Bacillus sp.由来の本酵素製品(220 unit/ml、B1ue
Value法、pH5.5)の急性経口LD50はマウス及びラットで20ml/kg超である。1)
(2)反復投与試験
Bacillus
macerans由来の本酵素製品(690 unit/ml、B1ue Value 法、pH5.5)を用いたSD ラットの強制経口(原液、5倍希釈液をそれぞれ
10ml/kg)投与による3ヶ月間の反復投与試験において、検体投与に起因する毒性学的影響は認められていない。無毒性量は原液10ml/kg/dayと考えられる2)。
(3)変異原性試験
Bacillus sp.由来の本酵素製品の細菌を用いた復帰変異試験の結果は、陰性と判断される3)。
(引用文献)
1. Bacillus sp. 産生
CGTase (K-CGTase) 原液の安全性試験, マウスおよびラットにおける経口急性毒性試験, 昭和61年8月, 社内データ (未公表)
2. Bacillus macerans 産生 CGTase
のラットにおける亜急性毒性試験, 昭和61年5月, 社内データ (未公表)
3. Bacillus sp. 産生 CGTase (K-CGTase) 原液の安全性試験,微生物を用いた変異原性試験,
昭和61年8月, 社内データ (未公表)