ケイソウ土

英名: Diatomaceous Earth CAS No. 61790-53-2

JECFA No. 該当なし別名: 該当なし

構造式: -


  1. 基原・製法

    ケイソウに由来する二酸化ケイ素で、乾燥品、焼成品及び融剤焼成品があり、それぞれをケイソウ土(乾燥品)、ケイソウ土(焼成品)及びケイソウ土(融剤焼成品)と称する。 焼成品は、8001200℃で焼成したものであり、融剤焼成品は、少量の炭酸のアルカリ塩を添加して8001200℃で焼成したものである。融剤焼成品のうち酸洗い品については、焼成品の規定(性状を除く)を準用する。


  2. 主な用途

    製造用剤


  3. 安全性試験の概要

    1. 急性毒性試験

      経口投与の情報なし


    2. 反復投与毒性試験

      Wistar ラット(雌雄各群 15 匹)にケイソウ土を 90 日間 1%3%5%添加で混餌投与したところ、5%群で体重増加量の上昇が見られたが、1%3%群では、被験物質に起因する毒性影響はみられなかった 1)


    3. 変異原性試験

      Ames 試験が実施されており、陰性と報告されている 2)


      Ames 試験:陰性;5,000 g/plate 2)


    4. その他

      毒性が懸念される報告はない。


    5. 海外評価書における扱い

      FDA では Perlite との混合物として generally recognized as safe (GRAS)と評価した

      3)


  4. 結論

    本既存添加物は、日本国内で流通しているものについては、安全性に懸念はないと考えられる。


  5. 参考資料

    1. Bertke E. M., The Effect Of Ingestion Of Diatomaceous Earth In White Rats: A Subacute Toxicity Test. Toxicol Appl Pharmacol. 6: 284-91 (1964)

    2. 林ら:Environ. Mutagen Res.,22, 27-442000


    3. FDA: GRAS Notice GRN 087 (2002)