カンゾウ油性抽出物
1.食品添加物名
カンゾウ油性抽出物 (Licorice oil extract)
2.基原・製法・本質
マメ科ウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis
FISCHER)マメ科チョウカカンゾウ(Glycyrrhiza inflata BATALIN)又はマメ科ヨウカンゾウ(Glycyrrhiza glabra
LINNE)の根又は根茎を水で洗浄した残査より、室温時~温時エタノール、アセトン又はへキサンで抽出して得られたものである。主成分はフラボノイドである。
3.主な用途
酸化防止剤
4.安全性試験成績の概要
(1)単回投与試験
急性経口LD50はマウスで雄雌ともに5g/kg超と考えられる1),2)。
(2)反復投与試験
F344ラットを用いた混餌(0.1、0.3、1、3%)投与による90日間の反復投与試験において、検体投与に起因する毒性学的異常は認めらていない3)。無毒性量は最高用量である3%(1.5g/kg/day)と考えられる。
(3)変異原性試験
細菌を用いた復帰突然変異試験4),7)、哺乳類の培養細胞を用いた染色体異常試験5)、細菌を用いたDNA修復試験6)、マウスを用いた小核試験8)、及び細菌を用いたumu-テスト9)の結果はいずれも陰性と判断される。
(引用文献)