L-ラムノース

英名: L-Rhamnose CAS No. 10030-85-0

JECFA No. 該当なし

別名: L-Rhamnopyranose monohydrate 6-Deoxy-L-mannose

構造式: C6H12O5H2O



H2O

α-L-ラムノースピラノース:R1=OH, R2=H

β-L-ラムノースピラノース:R1=H, R2=OH


  1. 基原・製法

    本品は、ルチン(抽出物)(アズキ(Vigna angularisWilld.Ohwi & H. Ohashi)の全草、エンジュ(Styphnolobium japonicumL.SchottSophora japonica L.))のつぼみ若しくは花又はソバ(Fagopyrum esculentum Moench)の全草から得られた、ルチンを主成分とするものをいう)又はアマダイダイ(Citrus sinensisL.Osbeck)若しくはウンシュウミカン(Citrus unshiuSwingleS. Malcov.)の果皮、樹皮若しくは花に含まれる配糖体又は大豆油、菜種油若しくはコーン油を発酵、濃縮分離して得られたラムノ脂質を、加水分解し、分離して得られたものである。成分は、-ラムノースである。

  2. 主な用途

    甘味料

  3. 安全性試験の概要

    1. 急性毒性試験

      経口投与の情報なし

    2. 反復投与毒性試験

      反復投与に関する情報なし

    3. 変異原性試験

      細菌を用いる復帰突然変異試験(Ames 試験)、細菌を用いる染色体異常試験、マウスを用いる小核試験を実施し、いずれも陰性であった 1)

    4. その他

      その他試験に関する情報なし

    5. 海外評価書における扱い海外での評価情報なし

  4. 食品添加物公定書の規格

    規格あり

  5. 結論

    L-ラムノースは、基原、製法及び本質と、入手可能であった安全性試験の情報(変異原性試験)に鑑み、現状の食品添加物としての使用において、ヒトの健康影響に対する懸念はないものと結論された。

  6. 参考資料

9版食品添加物公定書解説書 2019